1日1食を用いたダイエットは誤解と偏見に満ちている。そうだろう?
栄養不足で、体調を崩す恐れがあります!
痩せにくく、太りやすい体質になってしまうのです!
長時間の空腹の反動で、逆に食べ過ぎてしまいます!
何を言うのか。この3つはあらゆる1日1食の解説で、必ずと言って良いほど警告されるが、真実を語っているものを殆ど見たことがない。体感7割以上これ書いてあるからね。
1つ目はまだ納得できるが、残りの2つはまるで真逆だ。これは未経験者特有の見解で、1つの意見としてはともかく、これをさも事実かの様に表現されると、ダイエットを考えている人にとっては、最早悪質な情報とさえ言える。
1日1食の健康法・ダイエットは20年以上前から存在するが、散発的な隠れブームになったりしつつも、その度に否定され…という事を繰り返し、結局最近になってさえ、誰の言葉が正しいのか良くわからない感じになっている。これあと50年続くだろうな。
結局落ち着いたのは、メリットとデメリットを挙げて「あまりおススメできないよ!」位のポジションである。
なんて勿体ない!…以前に、そもそも挙げられているメリットとデメリットが随分ズレている。
特に目に付くのが、1回でもきちんと1日1食で生活した場合、必ず気付くであろう部分に触れている記事や体験談が、異様に少なすぎること。想像で語ってる部分が非常に多い。これ経験者は一発で判るからな。
特に否定派の連中の8割以上は絶対に一度もやったことが無いし、なんなら病院・医者の人のサイトとかでも割とおかしいことが書いてあったり、「実際にやるとどうなるか?」という体験に基づく重要な部分には触れているのは特に少ない。
多くが1つのコンテンツとして扱っているだけで、真実を捉えているとは言い難いわけだな。(もちろん実体験は無くとも、かなり踏み込んで解説しているところもある。)
何故ここまで熱くなるかって、俺が元々否定派の人間だったからさ。
ダイエットとしてはかなり極端な部類だと思っていたどころか、試してもいない癖に「痩せない、不健康」と一方的に断じていた程度には、信用していなかった。否定的なダイエット本も読んでいたんだよ。
今?1日1食の完全な信奉者さ。ファンと言って良い。
最近、過去最高の体重に到達し、本当に久しぶりにダイエットを始めたが、俺は迷わず1日1食をベースにしたダイエットを行い、手抜きになったにもかかわらず、1ヶ月で8kgの減量に成功した。誰だ?痩せないなんていっている奴は?
当然体調不良なんてものは一切無いし、筋肉だって落ちていない。寧ろ腐った肉体が浄化されて、グンとやる気が出てきたよ。久々にブログを始めようという気持ちになる程度にはな。
1ヶ月で8kg落とした俺のダイエット記録。痩せるなんて簡単さ。方法と体験談を見よ!
俺が最速のダイエット、最高の食事制限である1日1食の真実を教えてやる。
今回は特に有名な3つの誤解…
1日1食における栄養、太りやすさ、食べ過ぎについて書いて行こう。


Contents
1日1食は危険なのか?栄養不足、太りやすくなる、食べ過ぎという3つの誤解。
1日1食のイメージは最悪で、常に極端で危険なダイエットの汚名を着せられてきた。
悔しいぜ…と言いたい所だが、何を隠そう、かつては俺も危険なイメージを持っていて、試してもいない癖に一方的に否定していた過去がある。ごめん…ごめんよぉ…。
なので否定的になる気持ちは良くわかる。それもこれも全て、試したことが無い故の誤解のせいだ。
これをダイエッターやトレーナー、果てに医者の人まで語りだすから、訳わかんないことになって皆がおかしなイメージを信じてしまう。仕方がないよ。身体の専門家の言葉だもの。
だから俺が各サイトや動画コンテンツなどで語られる、1日1食の危険なイメージを払拭する。経験者なら割と共感できる部分が多いんじゃないかな。
1日1食ダイエットの誤解と真実その1 栄養不足による危険性。
一番有名な奴だ。これは半分は正しいと言えるだろう。
いくら1日1食が強いといっても、栄養の不足は如何ともし難い。
なんで?そりゃあ食ってないんだもの。
ただし「危険」というのは、果たしてどうかな?
一番良く言われるのは、「そもそもがエネルギー不足で体調を崩す~」というものだが、実際に1日1食で体調を崩している人間を、どれだけ見たことがある?多分全然いないはずだぜ。全体で見れば限りなく希少と言って良い。
確かに1日1食の食生活では、特定のものが欠乏して体調を崩すポイント(塩と水)があり、これは別の記事で解説する。特にダイエット目的だと、引っかかりやすいかな。
だがそれすらも、「季節によってはまず起こりえない」と言える程度には、1日1食による栄養の不足で体調が崩れるなどということはない。多くの場合は、寧ろ元気になるとすら言える。
何故、1日1食で栄養が不足しても平気なのか?
そもそも「俺が現在進行形で1日1食を実践しているのに超元気」とか、「知られてないだけで1日1食で生活している人は世界中に沢山いる」とか、その辺の事情はおいておこう。
いいか?理屈は極めてシンプル。
人間(動物)の身体には、不足しているエネルギーを自分で作り出す機能があり、それ以外の栄養も、自分の身体である程度合成できる。
これによって、人間の身体は想像よりずっとタフだ。なんで腹にデップリと重たい脂肪がくっついているかって、こういう状況で切り崩してエネルギーに変えるためにあんの。だから痩せんの。痩せないはないの。
こいつおかげで、いきなりぶっ倒れたり、体調不良になったりしないで済むわけよ。普通に仕事しながら30日間完全に断食した人間が、壊血病(ビタミン不足で起きる疾患)にかかって、「あ、ヤバイかも…」となるまで20日近くかかったんだぞ。
まして俺達は1日1回補給タイムがあるのだ。いきなり身体を壊す危険などどこにあろうか!
もちろん、食べることでしか取れない栄養があるから、その辺りを気にかけてあげてね。という事情は存在する。
理想はもちろん、食事の際にキッチリとその辺を摂取することだが、それすらもビタミン剤やミネラル剤で補ってしまうことが出来る。食事のときに青汁飲んだりしても良いぜ。
いわゆるカロリーの部分は脂肪(と使ってない筋肉)から抽出できて、それ以外の栄養は補う手段が豊富だよ!でもそればっかりに任せられないから、ちゃんと1日1回補給タイムを設けよう!
じゃあもう体調崩さないじゃん。実際崩れないのよ。やってみな。
極端な話、本当にヤバイと思ったらやめればよいのだ。だが、それでやめた人間を俺は1人も知らない。ダイエット中ならその前に完了するし、完了後も続ける場合なら、より丁寧に栄養を追及する余裕があるからな。
まだ不安か?じゃあ、もう1つ補足しよう。
栄養不足VS栄養過多 デブは究極の不健康体。
もっと話を簡単にしよう。
そもそもダイエットを決意するほどのデブが、栄養不足を心配する余裕があるのか?
という話だ。
言っておくが「太っている」というのは、病気ではないだけで相当やばいところにきているんだぞ。1日1食が危険かどうかの前に、デブの時点でもう危険なんだよ。
長時間エネルギーを余らせ続けて、出来た身体が「それ」だ。処理しきれない量を摂取し続けたせいで、身体はもうグチャグチャだぜ。
消化するのに8時間近くかかるのに、1日3食モリモリ食べるって、口を動かしてないだけで、身体から見れば常に食ってるのと同じなわけよ。しかもおやつも食ってるし、ジュースも飲むじゃん。
内臓は常にフル稼働でヘトヘトの死にかけ。処理しきれないまま次から次にやってくるもんだから、血管も血流も血液も全部ヤバイ。「1日1食はホルモンバランスの乱れが~」なんていってる場合じゃない。俺達のホルモンバランスは既に乱れきっている。
ダイエット方面でも、健康方面でも、「腸内環境が云々…」という話を聞いたことないか?
詳しくはここでは省くが、簡単に手に入る食品の都合上、現代人が何も考えずに適当に食えば、必ず腸内はおかしなことになる。よく耳にする言葉だが、内容は相当にディープだ。
専用の対策をとるべき部分だが、普通の人でもそうなるのに、デブはそこに相当な追加投入までしてきたわけよ。ここはホルモン云々と非常に仲の良い部分だから、ここがやばいともう全部ヤバイ。
さらにディープな話をすれば、食べるという行為そのものにリスクがあるのだ。
これ、何故か全然知られていないが、何か食べると、その食品に含まれる栄養と一緒に、人間の身体にダメージを負わす有害物質も一緒に取り入れることになる。高度なダイエット・健康法はここにフォーカスして、信じられないような結果を生み出すが、それは別の話。
もちろん、こういったヤバイものは大体内臓が頑張って処理してくれるが、あくまでも「大体」な上、肝心の内臓はもう死にかけじゃん。この処理だって、残らないようにしてはくれるが、ダメージ自体は避けられない。
これを避け、良い部分だけ追求するには、かなり深い知識が必要で、難易度も相当なものだ。そんな状況で追加で食いまくって、汚染されつくしてるのがデブなわけ。
こういう状態だと何が起きるか?
脳みそが正常に動かなくなり、精神にも影響が出て、病気にかかりやすくなる上に、根本的なやる気・活力が死ぬ。スタミナ不足、睡眠不足、軽度の躁鬱、勃起不全。まだまだあるぞ。
何よりも身体が正常な仕事を出来ない…
つまり、栄養の処理が追いつかずにものすごく太るし、それを使う機能も死んでるから痩せにくい。
シルエットは醜いし、肌も汚いし、体臭もおかしくなるしで、マジで1つも良いことがない。
なんでデブは食べちゃうの?
身体が壊れてるから、食欲をコントロールする部分がイカれちゃってんの。
これを急速に快復させるのが食事制限であり、1日1食なんだ。
栄養不足を気にしなければならないのは、そもそも健全健康で栄養管理がキッチリ出来ている人間の話で、デブが気にするべきは栄養過多と、それが引き起こした身体の崩壊なんだぜ。
しかも偏ったものばっかり食べてきたせいで、どこかの栄養は不足してるじゃん。減らす前に既に栄養不足じゃん。あれだけ食ってたのにだぜ?
栄養過多と栄養不足を両立してるのが今なの。そういう生物になっちゃったの。
なら今すぐ片方消せ。不足だけにすれば対処も簡単さ。

1日1食ダイエットの誤解と真実その2 痩せにくく太りやすくなる。
絶対にならん。
1日1食で太りやすくなるなど、ありえないと言っていい。もう一度言うぞ?
絶対に太りやすくならない。断言する。
1日1食のデメリットとして挙げられる誤解の中では、こいつもなかなかメジャーな存在だが、一番悪質なのもこいつだ。
1日1食で痩せにくく太りやすくなる理由として…
筋肉が落ちて恒常的なエネルギー消費(基礎代謝)が下がる。
代謝機能が落ちて正しく脂肪燃焼できなくなる。
この2つが大体を占めるよな。ちょっと突っ込んだものだと、血糖値の乱高下で脂肪合成が加速する…なんてものもある。
俺はこれらの全てを否定する。
1日1食の食事制限において、痩せやすくなることはあっても、太りやすくなることは本当にありえないのだ。そういうふざけたリスクを排除しきったのが、1日1食のダイエットなんだよ。
※割りと有名な身体の恒常性については、リバウンド関係の記事で書きたいのでここでは省略。
そもそも筋肉のダイエットへの影響力はかなり低い
ダイエット界の常識中の常識。
圧倒的な影響力を誇るのがこの「筋肉による基礎代謝」だ。
そしてぶっちぎりで誤解が凄い。やばい。
ダイエットにおける筋肉の基礎代謝理論とは…
人間が常に消費し続けるエネルギーの多くは筋肉量で決まり、自分の意思でコントロールできるのもここだから、筋肉を増やせば痩せやすくなるし、減ると痩せにくくなるよ!
というものである。これ自体は間違いではなく、これ以上ない位その通りであるのだが、現実にダイエットに結果をもたらしてくれるかといえば、答えはNOだ。
理由はシンプルで、ダイエット・減量に重要なのは「脂肪を燃やす仕組みが正しく強力に稼動しているか」「如何に脂肪を蓄える仕組みに余計なことをさせないか」であって、筋肉量による基礎代謝の向上は、ダイエットの結果を大きく動かすほどのパワーがないからである。
1kg辺りたったの13kcal増。
ちょっとサービスして15kcalだったとしても、5kg増やして100kcalにも満たない。諸々の代謝を含めた実質的な消費でも250kcal以下とされる。
筋肉5kg増やすって相当大変だが、ダイエットの為にそれやんの?
断言するが、筋肉を5kg増やすガッツがあるなら、そのままごり押しでダイエットを完遂できるぞ。
脂肪(水分を除いた純粋量)は1kgあたり9000kcalもあるんだぜ。ダイエットに何年かける気なんだ?カロリーの数字だけでダイエットをしようとしちゃあ駄目なんだ。
俺の知る最も高度で完成度の高いダイエットは、1日4000kcal近く摂っても痩せることが出来るとされるが、そんな馬鹿みたいな結果を生み出せるのは、エネルギー収支の概念を捨てて、人間の生体システムのコントロールのみに注力しているからだ。
流石にこれは難しすぎるし、到底実践不可能だが、1日1食はこの手のダイエットにかなり近い原理で痩せる事ができ、結果として殆どのダイエットを突き放す効果量がある。実は糖質制限なんかも近い仕組みだ。
そもそも「1日1食だとしても筋肉はそう簡単に落ちない」とか「生活の乱れきったデブの筋肉に落ちる余裕なんてない」といった事情を抜きにしたとしても、1日1食を始めた時点で、筋肉量による痩身への影響なんていうのは誤差の範疇なのである。
筋肉と基礎代謝が重要になるのは、男性的なボディメイク…つまり美しい肉体を志すマッチョ達の世界の話で、そもそも大して筋肉のついてないデブにはあまり関係のない話なんだ。
※これは落ちても良いという話ではない。筋肉が落ちる最大の原因…即ち、慢性的な運動不足は1日1食の効果をかなり弱めてしまうほど痩せにくくなる。詳しくは別の記事で。

1日1食は代謝を正常にして太りにくくする。
これに関しては多くを語ることもない。
1日1食で代謝機能が落ちるなんて言い出した奴は誰だ?
ぶっ壊れた代謝を正常にするために食事制限をすんの。1日1食はそんな食事制限のなかでも、特に効果が高い方法なの。
まあ、なんでこんなことを言われるのかは理解できる。
1日1食の代謝の悪影響を語るとき、健全な理想体を基準にしているからだ。
完璧に近い管理をし、適切な運動習慣があり、脂肪と筋肉のバランスに優れた健康体は最強だ。見た目も美しいし、あらゆる点でその人間が本来持つパフォーマンスを発揮でき、病気に強く、活力に満ちた究極の生物よ。モテる。
1日1食の食習慣は、その性質上必ず栄養の不足は出るし、エネルギー不足は脂肪から吸い取る分で補えるが、常時完全に充足しているわけではない。
つまり、既に揺ぎ無い健康を獲得している人間は、1日1食で得られる恩恵は少なくなり、悪い部分が立つことは十分考えられる。だから代謝が落ちるとか言われるのは理解できる。
でもじゃよ?そんな人間が果たしてどこにいる?
運動の重要性が繰り返しフォーカスされるほど、現代人は活動量が少ないのに、1日に3食も食っているだろう?表面的な栄養をちょっと気にする程度で、特に深く考えなければ、まともな健康を手にしている人間の方が、圧倒的に少ないのが現実なんだ。
もちろん、デブはこのさらに上を行く。栄養の話で上述したように、肥満がもたらす害は半端ではない。「生活習慣病」って名前を、もっと重く受け止めたほうが良いぜ。
さあ、わかるだろ?
ダイエットが必要な程のデブの代謝は、既にこれ以上ないくらい破壊されて、物凄く太りやすいわけだ。1日1食のような強力な食事制限は、代謝を正常に戻してデブをこの呪いから解放する。
太りやすくなどならん。痩せやすくなる。
これは逆も然り、正常な代謝は痩せすぎの人に適切な脂肪をつける場合でも同じだ。この場合は食事制限が難しいので、違うタイプの適切な食事管理をしなければならないだろうが。
1日1食は血糖値も正しい状態にする。
1日1食による短期間・大量のエネルギー摂取は、血糖値を急激に跳ね上げ、インスリンの多量分泌を引き起こし、血中のブドウ糖を大量に脂肪合成にまわしてしまい~…
これ本当に悪質で、俺が大嫌いな誤解だ。おこだよ?(怒)
難しい言葉が入ってるせいで、初心者がつい信じてしまうような説得力があるのはもちろん、語っている身体の反応部分は、実際にその通りのことが起きるというのが最低。正しい知識を使って、本当の事を言っているのに、事実と全然違う方向に引っ張って行くというとんでもない奴だ。
しかもこれ、書いてる人とか説明している人に悪意があるわけじゃないんだよね。1日1食をやったことがない人は、この結論になりがちなだけなんだ。
どうして?
それはこの話が「1日1食はとてもお腹が空いて、唯一の食事時に足りない分を大量に食べる」という想像、思い込みが前提になっているからだ。これが諸悪の根源。
これはやればわかる…というか、やらないとわからない。
1日1食を用いたダイエットの最大の特徴は、空腹感への強力な耐性であり、獲得した食欲に対するコントロールは、全てのダイエットの中でも最も強く、食べすぎ&ドカ食いを抑制する。この空腹感に関しては後述するぞ。
つまり、血糖値の上昇はあくまでも1食分。1日1食の食生活に、特有の血糖祭りがあるわけではないのだ。
寧ろ1日1食の食生活は、血糖値が大きく上昇するタイミングが1度しかない都合上、1日の殆どの時間で安定した血糖値を保つことが出来、これによってインスリンの分泌量も正常化する。
3食&おやつ食ってるようなデブは四六時中血糖値が乱高下し、インスリンの分泌がそもそもおかしくなっている上に、変な耐性までついている。ここもデブが太りやすい原因だぜ。
これは現代人なら誰でもある程度抱える問題で、肥満に限った話ではない。
そもそもインスリンというのは、「脾臓」というところが跳ね上がった血糖を元に戻すのために送り出すのだが、脾臓は「適切なインスリン分泌」が馬鹿みたいに下手糞で、殆どの場合、必要以上に大量に分泌して血糖値をドカンと下げる。
故に、血糖のコントロールは「何をどれだけ食べるか」という部分も重要だが、「正しくインスリンを出して、正しく身体がインスリンに反応する」というのも大事なんだ。これを1日1食は強烈にアシストする。ちゃんと反応できるから適量になる…といったほうが正しいか?
血糖と戦うのに有効な食事法はいくつかあるが、1日1食はそのなかでもかなり強力な部類さ。
血糖値やインスリン云々で太る…なんていうのは、1日1食のダイエットにおいては、この上なくズレた前提の上にのみ成り立つ、誤った認識と言う訳だな。ホントこいつ罪深い。
1日1食ダイエットの誤解と真実その3 反動で食べ過ぎてしまう。
しまわない。食べ過ぎない。
特に力強く断言するが、1日1食で食べすぎは無い。
何故なら、1日1食でダイエットをした時…
何よりもはっきりと!
万人が必ず実感できる程に!
一番強烈な変化として肉体に現れるのが、空腹への耐性だからだ!
1日1食をベースにダイエットする時、うっかりやってしまいがちな失敗は、寧ろ食べすぎよりも「減らしすぎ」なんだぜ。想像出来ないだろう?やればわかるぜ。
反動云々言ってる人は、まず間違いなく1日1食の食習慣を試したことがない。確実に想像とイメージで語っている。もし試してたら、絶対に「反動で食べ過ぎる」なんてフレーズは出てこない。
わずかな例外は、3日持たずにやめた人間だけだ。空腹への耐性がつく前に逃げ出した人間なら、このセリフを吐くのも頷ける。オラ!もう一度俺と一緒にやってみようぜ!!
何故1日1食で食べ過ぎないのか?お腹が空く仕組み。
食欲が沸く…つまり、お腹が空いて食べたくなる仕組みを知っているかな?
胃袋が空っぽになったときではないぜ。胃袋は1時間もしないうちに、次のステップに食い物を明け渡してしまうからな。ここじゃあない。
実は人の身体には「腹が減ったから食え」という信号を脳みそに送る仕組みがあるんだ。逆に「満足したからもういい」という信号を送る仕組みもある。
これは1つだけではなく、いくつか似たような仕組みがあって、なんなら発動のスイッチはもっと複雑に沢山あるわけよ。それは上でちょっと触れた血糖値もそうだし、脂質を検知して発動したり、タンパク質に反応したり、ストレス、腸内細菌の状況、etc…
ストレスで食べ過ぎて太っちゃった!とかあるだろう?
何でイライラして食べ過ぎんのって、この辺の機能がおかしくなるからと言う訳だ。
これは食事の管理や運動習慣でコントロールすることが出来るが、現代人にそれはかなり難しい。1日3食食べる習慣も、慢性的な運動不足も、ストレス社会も、身体の大事な部分を壊して行く。意識して対策を打たなければ、多くの人間が自然と変な方向に進んで行ってしまうのだが…
この部分が徹底的に壊れている生物がデブなわけよ。
これは意地悪を言っているわけじゃない。悪循環の果てに、一番ここが壊れるのが肥満なんだ。
例えば(あまりこの手の用語を使いたくないが)、レプチンというホルモンがある。
こいつが生体システムの中で1番有名&特に強力な「食欲を抑える」ホルモンで、体脂肪の量に比例して増える。
つまりデブはこれを常人に比べて大量にもっているのだが、常に食い続けているせいで、この大量のレプチンが働きっぱなしなんだ。
そうすると何が起きるかって、脳みそがレプチンに反応しなくなってくるんだね。食うなという命令が届かない。これは「レプチン抵抗性」とか「レプチン感受性」みたいな、専用の用語が普通に存在するくらい良くある話なわけよ。
これ、内容は違うがあらゆる依存症と全く同じ動きだからな。殆ど病気に近い状態だぜ。
結果として満腹感を感じづらくなって、「食欲を増す」仕組みの方が暴れまくり、空腹感に苛まれる。
もちろんこれは氷山の一角さ。ここを起点に過食を重ねて食欲はさらに壊れるし、そもそも身体が全部ぶっ壊れるから、ストレスへの耐性も低くなって、腸環境も荒れるし、頭は変になるし、見た目も悪いし…

1日1食は食欲を本来の姿に急速に戻す。
そうとも。このぶっ壊れた食欲を超高速で治すのが、1日1食の食事制限だ。
壊れた食欲との戦い方は減らすだけが全てではないし、これが最高の方法というわけでもない。
色々な戦い方やテクニックがあるが、最も低コストで、最も早く、最も簡単に、かつダイエットと組み合わさった時に、最も都合が良いのが食事制限…1日1食の食習慣というわけよ。
詳しくはここでは省くが、食欲の異常に大きく関わる要因の1つはやはり食事で…
何を食ってるか、どれだけ食ってるか、何回食ってるか、という「質、量、頻度」の3方面に同時に大打撃を与えることが出来るのが1食の良さだ。1石3鳥で、しかも強い。
悪影響を受ける機会が激減し、休息の時間もたっぷり設けられる。これで全ての仕組みにベストな効果が得られるわけではないが、手間に比べた効果はまさに絶大だぜ。
3日だ、たった3日で良い。
これで壊れていた食欲の大部分が回復し、それが初めての1日1食であれば、新鮮すぎる感覚に必ず驚くはずだ。あんなに不安だったのに、アホ程楽勝になる。ビビる。
この時の衝撃は忘れがたいものがあり、1日1食について語る機会に経験者が恵まれた場合、絶対にここだけは話したくなる程の経験さ。
1日1食で獲得できる「空腹への耐性」ってどんな感じ?
ざっくりとだが、1日1食のダイエットで食欲がどう変化していくか書いてみようか。
まず初日はキツいんだ。何度もやっている俺ですらキツいぜ。
食欲が壊れている状態だから、昼前には強烈に腹が減るし、そんな状態でありつく唯一の食事は、やっぱりたらふく食べたくなる。今回久しぶりにやったときも、俺ご飯お代わりしちゃったからね。
これが2日目になると、この時点で随分楽になる。人によってはここで完成する人もいるほどだぞ。
ここは結構個人差が出ると思うが、1日目よりは楽という感覚は絶対に持てる。
で、いよいよ3日目になると、明らかに何かがおかしいわけよ。
お腹が空いてる感覚はあるし、グー…と音を立てたりもするが、特に食べたい気持ちにならないんだ。いや、正確には「食べたいのだけど、食べなくてもいいよ」という感じになる。
そして待ちに待った唯一の食事時、3回食ってた時の1食分程度の量で、既に結構苦しい感覚になるんだ。逆に「え?まだこれしか食べてないけどいいの?」ってなる。食べ過ぎとか無理なの。もうお腹一杯なの。
そこから数日経ち、この感覚にすっかり慣れて、ごく当たり前のものになったとき、1日1食の最大の障害は完全に消え去ってしまう。
ダイエット中で、かなり強力に食事をカットしているのに、辛いという気持ちは一切なくなる。
だってもうこれが普通なんだもん。
この時なんとなく理解出来てしまう。
あ、人間とは本来こういうものなのかな、と。
空腹になった時、食べたいという欲求に支配されるのではなく、自分で選択出来るのだ。
24時間近く空いた後の食事だったとしても、身体が1回で処理できる分の量を食べれば十分満足できて、逆に栄養を余らせて太るっていうのは結構パワーがいるんだなってさ。
だから反動で食べ過ぎとか絶対無いと断言できるわけだ。
食べ過ぎようとしても、食欲を抑える仕組みが邪魔すぎて食えないんだよ。

1日1食のダイエットは誤解と偏見に満ちている。
如何だったかな?
1日1食における大きな3つの誤解について、ややざっくりだが熱く説明したつもりだ。クッソ長くなったから、ゆっくり読んでくれよな!
俺は収集した知識、実際に試した経験から、ダイエットは1日1食の食事制限をベースにしたものが最もバランスが良いと評価している。
非常にパワーが強く、痩身に留まらない幅広い効果を持ち、手間が一切かからない。
辛い部分は身体があっという間に適応してしまい、後は淡々と過ごすだけ。
もちろん1日1食はその性質上、カバーしきれない部分もそれなりにあり、いくつかの注意点も存在する。世の中にはこういった要素をすべて排除し、真の意味で「いいとこ取り」が出来る、非常に高度で完成度の高いダイエット・健康法も存在するが…
実際、高度なダイエットは実践が難しく、禁止事項も多い。最高の結果をもぎ取るために、あらゆる悪影響を可能な限り潰して行くストイックさが必要になるのが常だ。
1日1食にはそれがない。誰でも出来る。
簡単に、手軽に、限りなく完全な形で。
そんな1日1食のイメージは最悪だぜ。
10年前よりかは随分と理解を得られたように感じるが、目立った分の批判も増える。そもそも認知が浅すぎて、量産型のダイエット解説に「駄目なダイエット」「ハイリスクなダイエット」の代名詞としてぶち込まれ続けているのが現状だよ。
最近はアメリカの某調査結果でさらに向かい風が吹いている。これについてはそのうち記事にしよう。あれをそのまま真理だと思う人、マジで多そうだからな。
今回の記事では、「栄養不足」「太りやすくなる」「逆に食べ過ぎてしまう」という代表的名な3つの誤解を解説したにすぎない。この解説だってやや端折っているんだぜ。
「こう言われているけど実際はやるとどうなるの?」という部分はまだまだ沢山存在するし、誰も語っていない注意点や、知られざるメリットも山ほどある。工夫の余地が十二分に残されており、より効果を高めるテクニックや、危険を排除する知恵だってある。
1食生活でリバウンドがどう発生するかとか、殆どの人は知らないだろう。
俺は何度も食事制限をやっているし、やったからこそ見えたものがあるんだ。
そういう経験者ならではの視点で、これからも1日1食をベースにしたダイエット・健康・美容法を今後も発信して行きたいね。


