
「痩せるコツ」…実にシンプルなフレーズだが、俺がまだダイエットを難しいと思っていたときは、随分と思いを馳せたものだ。だって痩せないんだもん。
実は都合の良いコツなんか存在せず、どんな苦行にも立ち向かえる絶対的な精神力こそが、本当の意味の「痩せるコツ」なんじゃないか…とマジで考えていたこともあるぜ。(まあ、これはこれである意味コツと言えるのかもしれないが…)
もちろん、そんなことは無かったとも。
痩せるコツ、ダイエットのコツと言うのは確かにある。あった。
これは「効果のあるダイエット」という意味ではなく、文字通りの「痩せるためのコツ」だ。
これを知っているだけで、そのダイエットがどれくらい効果があるのかわかるし、そもそも現実的に可能かどうかまでわかる。
下品な言い方をすれば、聞きかじっただけの浅い内容か、本当に芯を捕らえた効果抜群のダイエットかまで理解できる。どういう食事をすればよいのか?どこまで運動をすれば良いのか?全部お任せさ。
たった5つ意識しておけばよい。この5つを知ってるだけでダイエットはまるで違う世界に変わる。
それぞれの要素はいくらでも細かくダラダラかけるが、今回は要点だけ抑えてサクッと書こう。そういうのは個別に記事を書く予定だからお楽しみに。
Contents
痩せるコツは5つの要素から出来ている。

「ダイエットは難しい」というのは最低最悪の誤解さ。自分を変える、自ら成果を出す、ということに関してぶっちぎりの簡単さを誇るのが痩身であり、こんなに楽勝なのに、人生に与える影響はぶち抜けて大きい。
そんな大事なことを必要以上に大きく見せているのは一体誰だ?どこのどいつがこのイメージを最初に植えつけた?
いや、気持ちは良くわかるんだ。俺も難しいと思ってたもん。昔はな。
当たり前すぎるのだが、「ダイエットが難しい」というのは、大事なことを知らないからイメージだけが先行して生まれる誤解であり、知れば知るほど意外と大したこと無いように思えてきて、実際にやってみればもう超簡単なわけよ。
知っておくべきことは沢山あるが、その中でも特に大事なものが5つある。
これを知っていれば、わざわざ血眼になって、痩せるコツなど探さなくても良いのだ。
だってもう答えは自分の中にあるんだもん。知ってるんだもん。
痩せるコツに導く知識1「太る仕組み」。
痩せるコツには欠かせない大事な知識の筆頭は…
太る仕組みを知っておくこと。
これなんだ。何をすると太るか?これ。
これを知らないから、仮に効果のあるダイエットをしても、その分太って全部台無しになるし、ある程度上手くいったとしても、スピードが出なくてあっという間にやる気を破壊する。
逆に言えばここをしっかり抑えておけば、ダイエットのパワーが弱くても結果を出すことは出来るし、効果的なダイエットをしているなら、よりスムーズに痩せていくだろう。
まあ、効果的なダイエットというのは、絶対に太らない仕組みが埋め込まれているものだけどな。俺のダイエットもそうさ。
「カロリーオーバー」は間違いだらけ!
まず知っておいて欲しいのは、カロリーはただの目安でしかなく、カロリーオーバーなどという言葉は、いたずらに混乱を生むだけの悪魔の単語だということさ。
いいか?カロリーにオーバーもクソもない。
そもそも「わかりやすいから」という理由で熱力学(蒸気機関とかで大活躍する奴)とかの世界から強引に引っ張ってきた物差しだぞ。しかも随分昔の話だ。
栄養と代謝はそんな単純な物差しで図れるものではない。食い物が身体に入ってどういう動きをするかはかなり細かく分かれていて相応に複雑だ。その人の体質や、今までの生活習慣でも大分変わってしまう。男と女ですら変わってくる。
極端な話、石炭(6kcal)やガソリン(10kcal)を身体にぶち込んで、それで太れるかという話だ。燃やしたときにどれくらいエネルギー生まれるかの数字なの。
ダイエットによっては大した運動もせずに、1日4000kcalとっても痩せられるんだぞ?これは脂肪細胞を大きくしない脂肪分を大量に取るから、こんなアホみたいな摂取カロリーになるが、それでも太らずに痩せていくわけよ。
逆にいくら低カロリーに抑えていても、太る仕組みに引っかかるような食い物、生活習慣、食事の頻度だと普通に肥えていっちゃうんだぜ。
1日1000kcalって摂取量の目安からみると。なかなか低い数字だが、これでも多分太れる…かは人に拠るかもしれないが、痩せないという段階には誰でも容易に到達できると思う。
ただ、目安としてはわかりやすいのは否定しないぞ。実際俺も大いに参考にしている。これだけで判断するなということさ。
太る仕組みに余計なことをさせないのが最大のコツ
今回の記事では細かく触れないが、身体が太る仕組みというのはかなりの複雑さで、しかも数自体が結構多い。単純にこいつらが頑張れば頑張るほど太るという都合上、ダイエットにおいては出来るだけおとなしくしていてもらいたいわけだ。
代表的なものはやっぱり糖質のコントロールだな。
糖質はアホみたいに素早いエネルギー補給ができる上、タンパク質や脂質が大事な仕事をするときに、一緒になって活躍する大変重要な栄養だが、太る仕組みに与える影響はものすごく大きい。
ダイエットの基本知識である、「余った栄養は脂肪になる」というのはほぼコイツの動きのことを指す程度には曲者さ。肝臓で溜め込む分と筋肉に溜め込む分があって、それを越えた糖は全力で脂肪の方に行く。
問題は「余って無くても、脂肪に回る分がある」ということなんだ。
インスリンという言葉を聞いた事があるかな?ここでは細かく触れないが、こいつの働き次第でまだ肝臓や筋肉に余裕があるのに脂肪ルートに行ってしまう糖質が増える。
ついでに一部の脂質は、すぐに燃やしてしまうか、脂肪の材料になるの2つのルートがあるが、そのルートを決めるのもこいつだ。もう「インスリンに対しての付き合い方が駄目=太る」と考えてよい。
糖質の過剰摂取はこのインスリンとの付き合い方を絶望的に悪化させる。そしてその「過剰」というのは想像よりもずっと身近にある。生活習慣の乱れきったデブが朝昼晩と米食ってたら、それはもうアウトなんだぜ。
これはあくまで一例さ。まだまだある。
コーンシロップ(果糖ぶどう糖液糖)と果糖(果物に沢山ある糖)、どっちが太りやすいと思う?果物から摂取できるほうが太り難いイメージがあるよな。
どっこい断然「果糖」なんだ。こいつは「余っているかどうか」にかかわらず直接脂肪になる道がある。
吸収した後、身体が利用するための糖(ブドウ糖)に変換する必要があるのだが、その時に一部が脂肪になるとされている。コーンシロップは(ものによるが)果糖とブドウ糖が半分こでブレンドされてるから影響も半分ということですね。同じ1g辺り4kcalの物質でも全然違うのだ。
こんなんばかりさ。面倒くさいだろう?
でも知れば知るほどダイエットの役に立つぜ。
「脂肪じゃないのに太る」謎について
番外編的な内容だが、人間には脂肪じゃないのに体をぷくぷくと太らせて、体重も増やす悪魔が隠れている。
そうとも。水だ。水分。
浮腫み(むくみ)だよ。
浮腫みというのは細胞の隙間に染み出した水分が増えて、その辺りの組織が膨張しているように見える…つまり水が溜まって太って見える状態のことを言う。
たまに「それは水分が抜けただけで痩せたわけじゃない」とか言い出す人間がいるが、どっこい、脂肪よりも断然溜まりやすく、同時にあっという間に落とすことの出来る浮腫みは、ダイエットには極めて重要な要素なんだ。
浮腫みの原因は細かく分ければ様々だが、現代人の生活である運動不足や塩分過多はバシバシ浮腫んで行く最低の生活さ。冗談抜きで普通に2kgとか増えるからね。しかも偏ったり外側に出やすいから脂肪よりも悪質かも知れん。
きっちりここにも注目して、数字としてきっちり成果を出すのがダイエット継続のコツであり、ひいては痩せるコツになるわけだな。1ヶ月で1kgしか落とせないのと3kg落ちるのではやる気が違う。
痩せるコツに導く知識2「痩せる仕組み」。
当然だな。痩せるコツを掴むには痩せる仕組みを知らなければ!
太る仕組みに比べて、痩せる仕組みの方は、ずっと簡単でわかりやすいぞ!
確かに「上手く利用しきる」という部分まで追い求めると多少複雑にもなるし、学術的に追求すると難しい単語のオンパレードになってしまうが、太る仕組みと違ってこいつは「脂肪を燃やしてエネルギーに変える」という部分だけで成り立っている。
これを知ってしまうと、如何に従来で常識とされていたダイエットのピントがずれているかが良く判るし、どういうダイエットが効果的なのか凄く良く判るようになる。
3食きっちり食べるというのはダイエットにおいてはこの上ない悪手なのだ。3食摂りながら痩せるには、全く別のコツが必要で、痩せる仕組みについて熟知していなければならない。ついでに結構面倒くさいぜ。
もちろん、そこまで知らなくても十分活用可能だとも。それでもダイエット初心者のうちは3食食うのは諦めたほうがいいと俺は思う。健康的に痩せたいんだろう?
痩せる仕組みは単純明快!
人間の身体は良く出来たハイブリット構造でエネルギーを利用しているわけよ。
即ち、「糖をエネルギーとして使う機能」と「脂肪をエネルギーとして使う機能」だ。
これはやや大雑把な分け方で、自分で糖を作ったりもするんだけど、この2つの柱で人はエネルギーを活用していると覚えておいてくれれば良い。糖モードと脂肪モードの2つがある。
この2つは同時に稼動しているわけではなく、糖モードが先、脂肪モードは後だ。
ここの理解がダイエットの明暗を分けるぞ!まさに奥義と言える。
いいか?もう一度書く。
糖が先、脂肪は後だ。
脂肪をエネルギーとしてバコバコ削っていくためには、まず身体に充填された糖を使い切って脂肪モードのスイッチをオンに切り替えなければならない。
これは人間である以上絶対のルールであり、体質その他に左右されない、男女共通の身体の仕組みだ。このルールを飛び越えて脂肪に直接働きかけるテクニック(つーか状況)もあるが、基本的な痩せる仕組みはこれだけだと思ってよい。
ダイエットの奥義「痩せる仕組み」を活用せよ!
ほうれ!見えてきた!
実に単純だな。ズバッとまとめてしまえば、身体に充填された糖さえ使い切っちゃえば、後はもう脂肪が燃える運命しか残されてないわけよ。
ここで色々なアプローチが生まれて、様々なダイエット法につながっていく。
ハードな運動で糖を使い切ってしまうとか、スパッと短く運動して筋肉が糖を利用するスイッチを入れるなんていうテクニックもある。
長時間の有酸素運動が、長年ダイエットの王道とされてきたのは、「糖を使いきった上で、さらに動いて脂肪までぶち抜く」という理屈の上で成り立っている。「最低20分以上走ろうね」とか聞いたことあるだろう?あれは糖を使い切るのにそれくらいかかるから生まれたフレーズさ。
単純に糖の補給を断つ方法もある。
糖質制限がごちゃごちゃ言われながらも、根強いファンが多く、常に高い支持を得ているのはこのためよ。太る仕組みを動かさずに痩せる仕組みを直撃するのだから、それは効果抜群だぜ。
まあ、総合的には俺はあまり好きではないんだがな。それでも単純に「痩せる」という点のみで評価するなら、俺の糖質制限の評価は高い。糖の役割が単純に「迅速なエネルギー補給」だけだったら違ったのかもしれないが。
やり方によって効果や手間、管理する部分に差は出てくるが、糖モードを終わらせて脂肪モードを保つという部分こそ、痩せる為のこの上ないコツになる。逆にここを無視しているダイエットはかなり怪しいと言っておくぜ。
俺が1日1食を全力で押すのも、脂肪を燃やす時間をたっぷり確保できるからなんだ。
人間には隠された痩せる仕組みもある
上記の糖モード&脂肪モードは痩せる仕組みの中でもずば抜けて存在感があり、効果量も大きいメインとなる仕組みだが、細かく探ると実は他にもある。
もちろん、他にもあるといっても、脂肪からエネルギーを都合するという点は共通だぜ。
例えば腸内細菌。
実は肥満の人間(動物)と痩せている人間では腸内細菌のバランスに結構な違いがあり、これがその人の太りやすさと痩せやすさに影響する。太っている人が多く持っている細菌群は太りやすくなる。
これは未だ研究中(俺が知ったときの話だから、今は結論が出てるかも知れん)ながらも、きっちり動物実験で確認されており、太ったねずみと痩せたねずみを用意して、互いの腸内細菌を入れ替えると、デブ側は痩せ、ガリの側は太った。ええ…?
これだけでも面白い話なのだが、俺が興味を引いたのは、腸活といわれている健康生活で摂取する食い物(ヨーグルトとか)は、多くの場合、太る側の菌の助けになるという部分さ。
痩せている側の菌が多いと良いという話ではなく、バランスが重要なので腸活そのものを否定するつもりは無いが、デブはまず痩せてから腸活に手を出すべきだとは思ったね。
他にも絶食誘導脂肪因子(覚えなくていい)という「太る信号を阻害するタンパク質」があって、これは基本的に肝臓が作るのだが、腸内細菌も作る。
これの逆バージョン的なやつも存在し、特定の条件でスイッチが切り替わる。腸内細菌は不思議が一杯だな。これの利用も糖のコントロールがものをいうぜ。
寒さなんかもあるぞ。
人間は本格的に寒さを感じると身体がプルプル震えて熱を生み出すが、それとは別に、体温を上げるためだけに脂肪を燃やしてエネルギーを生み出す。
褐色脂肪細胞…ひいてはその中にたっぷり詰まっている「ミトコンドリア」という連中がこれを行うのだが、特に利用目的も無く、単純に体温の上昇のためだけに脂肪を使うような「非効率」を遂行するのはこの時だけだという。
しかも白色脂肪細胞…つまり贅肉の大部分は本来エネルギーを溜め込んで、いざというときに使うためだけの存在なのだが、寒いときのみ褐色脂肪細胞のような動きを見せて、自分から燃えるという仕組みすらある。
「脂肪のベージュ化」なんて呼ばれている人体の不思議じゃよ!
痩せるコツに導く知識3「情報の取捨選択」。
上記2つとは毛色が変わって心構え的な話になってしまうが、もしダイエットで結果を出したい、やせるコツを掴みたいと思うなら利用する情報は絞るべきだぞ。
情報の取捨選択だ。自分が信じたものをちゃんと選んで、それでしばらく貫かなければならない。
なんで?別にいいじゃん?
と思うだろ?そうは問屋がおろさないわけよ。
知っての通り、今世に出ているダイエット情報は見事にバラバラで、カオス極まりない。
それは単純に昔から言われていることを再発信しているだけだったり、採用する理論的に「あえてこうしましょう」といったものや、目的に合わせて何を重視するかといった問題で、結論がまるで違ったりしてしまうからだ。
どう痩せる?何を目指す?を明確にするのがコツ。
例えば「マッチョを量産してきたプロトレーナー」が掲げる脂肪の落とし方と、俺のような「ダイエット馬鹿」が偉そうに喋る脂肪の落とし方は、その本質がまるで違う。
そもそもトレーナー側が詳しいのは「マッチョの方程式」であり、そこを前提に脂肪を削るとなると使う知識もやる内容も大分異なってくる。これを俺は「非効率的」だと言うが、トレーナーは「必要な事」だというだろう。
食事ひとつとっても、俺は1日1食に絞るべきと言うが、トレーナーの殆どは1日1食を否定する。
俺や俺の想定している人間は、1日1食にしても筋肉は落ちないが、トレーナーの守備範囲の人達の筋肉は落ちるかもしれないからだ。逞しい筋肉の鎧は維持するための工夫が要る。
1日1食ダイエットの3つの大誤解。俺が真実を教えてやる。栄養と太りやすさ、食べ過ぎの話。
言ってしまえば、栄養士や医者の人もそうだよな。
そもそも栄養や代謝に関しての知識はものすごい勢いで更新され続けており、常に正しい知識を持っていると言えるのは医者ではなく「研究者」の方で、また立場上極端なことは口が裂けても言えないだろうから、結局無難なことしか言えなくなる。
「3食きっちり食べましょう」だ。
一方で攻めた発言をする医者の人も沢山要るぜ。何を隠そう、俺も今のダイエット理論を導くきっかけになったのは、とあるお医者さんの発言を聞いてからなんだ。
俺を信じろと言いたい訳ではない。どういう方法で、何を目的として痩せたいかで、きっちり選ぼうぜということを言いたい。
もし2つの情報で真逆のことを言っているなら、片方に絞って実行しろ。中途半端なことをするのが一番悪手で、何もわからずにただ「痩せなかった」という結果だけが残る最悪の選択だぞ。
こんな汚い個人ブログの言ってる事なんか信用できねえよ!
そう思うならそれも正解だ。惑わされて半信半疑で結果を出せないより2000倍マシさ。ダイエットは健康的に痩せた人だけが勝者で、それ以外は全部「無」だ。何も無い。
俺から見て「この人何も判ってないな…」という人がいたとしても、それで痩せた人がいれば、それが大正義で大正解。おめでとう!俺は心のそこから祝福する。
まあ、いつも笑うのは我々だがね。
早く、楽に、大きく落として元気一杯という部分を追求しているからな。ブハハ!
痩せるコツに導く知識4「素早く短時間で痩せる」。
痩せるコツに導くも何も、この点に関してはまさにそのまま痩せるコツだ。ダイエットを成功させたいなら絶対に大事になる。マジで大事なんだ。
いいか?ダイエットしてスマートなボディを手に入れたいなら…
素早く、短時間で、しっかり痩せろ。
「健康のためにゆっくり落としましょう」などない。
この絶対の真理を発言している人は本当に少ないが、隠れた賛同者はダイエット成功者を中心にかなりいるはずだぜ。そもそも当たり前すぎて考えてない人すらいるかも知れん。
もう一度書く。
痩せたいなら素早く短時間で痩せろ。
お願いだから。ね?
ダイエットにゆっくり落とすべき理由など無い。
そもそも、何故「ダイエットはゆっくりと時間をかけて行うべき」と言われると思う?
そうだ。体調面や健康面にリスクがあるからだな。「身体に悪いから」がその理由だ。
だが本当に素早く痩せることが身体に悪いのか?
何故素早く痩せると身体に悪いかを説明できるか?
出来ないはずだ。
何故なら「早く痩せると身体に悪い」というのは…
1ヶ月で何kgも落とすのはとても大変。
↓
それを実現するにはかなりの無理が必要。
↓
そんな無理をして身体に良いはずが無い。
↓
短時間で痩せるのは危険で身体に悪い。
こういう論理で出てきている言葉だからだ。
俺に言わせれば、そもそも「無理をしないと何キロも痩せられない」という前提が間違っており、そんな前提で強引に大きく痩せようとするから身体に悪いのだ。
身体に痩せる機能が備わっているんだから、普通にそれを上手く使って痩せれば何も身体に悪くないし、そもそも太った状態そのものが既に壊滅的に身体に悪い。早く脱出しろ!
「短時間で痩せるから健康に悪い」のではなく、「方向性がズレたまま強引に痩せると身体に悪い」が真実なんだ。今回の記事の内容で他は全部忘れてもいいが、これだけは覚えておいたほうがいいぜ。
ゆっくり痩せるのは「痩せないコツ」に等しい。
そういった話を抜きにしても、そもそもゆっくり痩せるという行為そのものが非常に難しい。
ダイエットが難しいとか言われる理由の中で、相当な部分を占めていると個人的に思っている。時間をかけたほうがダイエットの難易度は上がっていくのだ。
理由はシンプル!効果を実感できないからだ。
目に見える成果を確認し、新しい習慣が実を結んでいる…ということを実感する前に、やる気のほうが先に燃え尽きる。
いいか?俺はゆっくり痩せる方向で、見事成功させた人を本当に一握りしか知らない。早く痩せる方向なら10倍知っている。下手したら50倍くらい多い。いや、もっといるかも…?
イメージがわかないかな?
じゃあ「1ヶ月に1kgずつ落としていって、半年で合計6kg落とす」…そういうプランを想定してみようか。一見堅実な計画だな?無理なく出来そうじゃん。良さそうじゃん。
ところがじゃよ?
月の目標である「1kg」というのはまさに誤差の範囲なんだ。1日の誤差!
じっくり入浴すれば1kg減るし、暑い日に温度調整をミスったまま寝ればやっぱり1kg落ちる。
1リットルの水分で1kg増えるし、食事2回分で重さの分1kg増える。こんなんが無数にあんの。増える方でも、減る方でもな。
つまり、ちょっとしたことで、いきなり月の目標を達成できてしまうかもしれないし、月末前のいいところでいきなり開始時よりも体重が増えるかもしれない。
極端な話、本当は順調で1kg近い成果が出ていたとしても、前日の行動次第では全部台無しになっているように「見えてしまう」わけだ。明日2ヶ月目に突入するのに成果0に見えるんだぞ?
こういった誤差を出さずに、成果分を毎日正確に数字に反映させるには、水分摂取や排便、食事の重さ、呼気で抜ける分など超綿密に管理する必要がある。これは俺でもやりたくないし、多分無理さ。
こんな調子でやる気を保てるか?ダイエットに半年もかけようとしている初心者なのに、それが「ダイエットの成果」なのか、「日々の誤差」なのかを正しく見分けられるか?
昔の俺は無理だったぜ。ダイエットの成果が出ていないと思ってしまった。自分のやっている努力が全く無駄になっていると感じたよ。
半年で6kgという計画を実行するには、日々の誤差に振り回されずに「これくらいで1kg落ちるだろう」という経験や知識に基づいた予測が不可欠だ。完璧に見切るのは恐らく不可能なので、微調整も多くすることになると思う。
これを6ヶ月も続けなければならない。断言するが、これが出来る人ならそもそも太ってないし、仮に太っていた場合、2ヶ月以内に確実に6kg落とせる。ずっとずっと簡単にな!
痩せるコツに導く知識5「ダイエットは簡単」。
もし今、ダイエットが難しい、難しそうと感じているなら、直ぐに記憶を消しなさい。
ダイエットが難しいなんていうのは思い込みに過ぎない。痩せるということが本当に難しくなってくるのは、既にかなりスマートな人が更に痩せようとする場合位で、そんなことはしなくて宜しい。
ダイエットは簡単だということを理解するんだ。
難しいことなんかなにもないの。痩せ方を知らないから難しく感じるだけなの。難しいと思ってるから痩せないの。全部嘘なの。これは現実じゃないの。
簡単だと理解すれば、あれこれ思い悩む必要は無くなって、前向きにしっかりダイエットに取り組むことが出来る。
そして取り組んだ内容がそのまま反映されるのがダイエットなんだ。やったことが全部そのまま出る。掃除とかと変わらんのよ。しかも大したことしなくても良い。
食事の調整が難しいと感じるのは、今までの乱れきった生活習慣が原因で、食欲が完全にぶっ壊れてるからだ。
パパッと3日で治せるし、ダラダラやっても1週間かからん。治したら馬鹿みたいに簡単になるし、そもそも食いたいという衝動が嘘のように激減する。
運動が難しいと感じるのは、ダイエットに運動が必須だと思い込んでるからだ。
ダイエットの運動は、痩せにくさの代表選手である「運動不足」の解消だけでまるで違ってくる。そしてその運動量は驚くほどしょっぱいし、なんならスピードは落ちるが、一切運動しなくても痩せることも可能だ。
太る仕組み、痩せる仕組み、情報選び、速度の追及…
これに合わせて「ダイエットなんか簡単なんだ」という事実をしっかり理解することこそ、不変不動、男女共通の痩せるコツになるわけよ。
ダイエットなんて究極的には「痩せていく生活」を「満足いくまで続ける」しかないんだからな。
どんな生活習慣が痩せていく生活になるか?
ちゃんと満足いくところまで続けられるか?
ここの答えこそが痩せるコツに他ならない。それは今回挙げた5つの要素に詰まっている。
まあ、こんなの理解しなくても俺の言うとおりの生活をすれば痩せるんだがな。
でもそれじゃあ納得できないじゃん?俺の言ってることがでたらめかもしれないじゃん?
だからこの辺を理解する必要があるわけよ。
そしてこれらを踏まえて俺のダイエットメニューを見てみると…ワオ!
当たりを引くまでダイエットに挑戦し続けるなんて正気じゃないぜ。
一発で見極めて、スパッと落として、二度と太るんじゃあない。