
ダイエットは時間がかかるから1週間程度では痩せない…
無理に1週間で痩せると体調不良や健康面で悪い影響が…
そんなことはない。
1週間でも痩せるし、何なら2kgは落ちて体調に影響も無い。人によってはもっと落ちるぜ。
もうこの「早く痩せたら身体壊す」論は一刻も早く消滅するべきだよな。身体が壊れるのは「無理をして痩せた時」が正しいんだと俺はこれからも書き続けていく。
ただ成果を出すにはあまりにも短い期間だというのは否定しないぞ。
短期過ぎる期間に目標を定めると、それこそ無理なダイエットをしがち…という問題もあるが、単純に時間が足りなくて望む結果、期待する結果は得られない。
初めの1週間は2kg落ちるだろう。
でも次の週は恐らく2kg落ちないと思う。
ダイエットは1週間目と2週間目では、落ちるスピードが違うんだぜ。
開始したときは素早いが、その後急激にスピードが落ちる。これは後になると遅くなるというよりは、最初だけ特別に早く痩せる仕組みがあるのだ。
これを知らないと、最初のスピードを期待して次の週でやる気が崩壊するかもしれないし、ダイエット次第では2週目にマイナスにぶち込めずに下手したら戻る可能性すらある。
今回はそんな話をしていこう。短めにな。
Contents
1週間で痩せるのは十分可能だが、基本は浮腫みの解消になる。

「ダイエットを始めても、開始1週間程度では痩せない」…というのは間違いさ。
これは「正しくダイエットすれば確実に毎日成果を出すことが出来る」という前提とは別に、ちゃんと数字や見た目として表れるということだ。体重計で2kgは落ちる。
もちろん、開始時の体重に大きく左右される部分だが、殆どの場合において効果を実感できるはずだ。元が痩せすぎの人とか、超健康体の場合は少し事情が異なるけどな。
これには、ダイエットにおいて非常に重要な浮腫みがその鍵を握っている。
結論を先に言えば、正しい方向でダイエットを始めると、急速に浮腫みが解消されて、猛烈なスタートダッシュが可能になるわけだ。
1週間で痩せるには浮腫みに注目せよ!
浮腫みというのは、細胞の間に染み出した水分(と一部老廃物)が、その部分の組織を大きく見せる…そんな状態のことを言う。
判りやすく言えば、脂肪のところに水が溜まってプクプク太っているように見せてしまうわけだ。重症化すると表面だけではなく内側も浮腫むとされているが、目立つのは断然外側の贅肉部分さ。
この浮腫みの影響はかなり大きく、冗談抜きに数kgも重い。普通に3kgとかあるわけよ。5kgに達するケースもあるという。
うん…え、だから…?
って思うだろ?
この3kg分が脂肪と同じような場所にくっ付いてるんだぞ?当然太って見えるし、体重にも影響する。なんの役にも立ってない余りものが、脂肪の場所にデデデーンと居座ってんのよ。
こいつは脂肪よりも圧倒的に大きくなりやすいが、同じく脂肪よりも圧倒的に落としやすい。脂肪のようにちまちま削り取る必要が無く、落ちるときはかなり高速で落ちる。
このスピードが1週間で痩せる秘密というわけだ。逆に1週間もかけて一切体重が落ちないというのは、運良く殆ど浮腫んでいない素晴らしい肉体か、浮腫みに対してまともな対策を打てていないことに他ならない。
水分が抜けただけでは「痩せない」と同義?
この手を話をすると必ず現れるのが
「それは水分が抜けただけで痩せたわけではない~…」
という主張をする人達だ。絶対にいる。
全て否定するつもりは無い。十分理解できるし、詭弁だというのならその気持ちもわかる。
だが、実際に脂肪部分を膨らませて、見た目にも体重にも影響のある物質を取り除いたら、それは間違いなく痩せたと言えるだろうという主張は曲げない。
実際にこのスタートダッシュがあるから頑張れるし、一番諦めがちなダイエット開始直後に必要なやる気をもたらしてくれるわけよ。
浮腫みの解消というのは、階級別スポーツなんかで行われる、測定直前の水抜きなどとはまるで毛色が異なる。
無理やり水分を排出して、「痩せた!軽くなった!」と騒いでいるわけではないのだ。
余ってて無駄になっている上に、見た目もデブに近づける肉体の異常を取り除いている…ということだな。強引に分類するならデトックスとかに近いと言えるだろう。ダイエットするならここに注目して対策しない手は無い。
浮腫み解消の恩恵はあくまでも1週間?
当たり前だが、デブの醜い肉体を構成するのは脂肪がメインだ。
浮腫みの影響は大きいとはいえ、当然スパッと落とした後はもう余ってないのだから、純粋な脂肪との直接対決を強いられる。そして脂肪は浮腫みほど甘い相手ではない。
ダイエット内容次第では、1週間どころか3日でガクンと浮腫みを解消することが出来るだろう。俺もこの間ダイエット始めたときは3日で3kg近く落ちたぜ。
1ヶ月で8kg落とした俺のダイエット記録。痩せるなんて簡単さ。方法と体験談を見よ!
その後は当然目に見える成果は少なくなる。
正しくダイエットすれば毎日脂肪は落ちるだろう…が、毎日1kg程度の誤差(食事や排泄などの変動分)が生まれる可能性がある以上、数字に現れづらく、見た目はもっとわからない。
もし1週間で2kg落とせたなら、次の1週間は2kg落ちないと思う。もちろん開始時の太り具合で大きく変わるので、次の週もその次もバコバコ落とし続けられる人もいるが、それは100kg超とかの人達の話さ。
「1週間で痩せるとリバウンドする」説について。
1週間で2kg落としたけど直ぐにリバウンドしちゃった!
昔のブログでかなりこの手の相談を受けたが、多分それはリバウンドではない。
ここまでの流れで判ると思うが…
浮腫みが解消されて2kg減ったけど、また浮腫んだから戻った。
殆どのケースでこれだ。リバウンドについては別の記事で詳しく書くが、基本的には「変なタイミングでダイエットを放棄して元の太る生活に戻る」といった状況以外ではまず起こらない。
これ以外で体重が変にガタツクのは間違いなく脂肪以外の原因であり、その中で絶対的に体重に影響するのが水分…浮腫みと言う訳さ。そもそも上記の状況でさえ、浮腫みが原因ということが多いのだ。
別に1週間で痩せてもリバウンドなどしないし、そもそも正しいダイエットにリバウンドはない。
リバウンド状態になっていても、成果を生み出せるのが真のダイエットなんだからな。
ただ、浮腫みは戻りやすいというのは紛れも無い事実だぞ。見事に解消したとしても、ちょっとした過ちで俺達のところに帰ってくる可能性は常にある、ということを忘れては駄目だ。
脂肪に注目すると1週間で痩せないのか?

1週間で痩せないのは浮腫みに対処できていないから。
1週間で痩せるのは浮腫みをうまく解消できたから。
これはわかったけど、肝心の脂肪はどうなの?
結局脂肪は1週間では落ちないって事?
最もな疑問だな。いい質問だね。10ポイントあげよう。
結論から言うと、脂肪に絞っても1週間で痩せることは可能だ。間違いなく落とすことが出来る。
しかし浮腫みほど派手に落ちないのは事実で、順調に落としたときの目安は「1kg」といったところだろう。これをたった1kgと見るか、1kgも落とせると見るかはその人次第だが、兄さん姉さんはどう見る?
完全に極めればもっと落とせそうな気もするが、それは俺のダイエットのポリシーである「簡単さ」から逸脱してしまうからな。
もちろん、やはりこれも開始前の状態で大きく変わる部分さ。あまり太っていないなら少なくなるし、逆に汚染されつくした肥満体ならもっと早く落ちるだろう。
体重の誤差なのか?落とした脂肪なのか?
「1kg程度は日々変動する誤差の範囲」というダイエッターの常識が存在する以上、1週間後の-1kgが果たして脂肪によるものかを判断するのは難しい。
しかし、もう少し長い期間で確認することで答えがわかりやすくなる。
浮腫みを落として、遅くなったスピードに到達して安定した後、1~2ヶ月の体重の動きを見ると、大体ペース的に1週間に1kgちょっとという結果になるわけだ。
もちろんこれは、俺のやり方で実行した俺自身&近い体格の人達の話なので、人や攻め方で大きく変わる部分だ。だから「目安」という表現にさせてもらった。
パワーのあるダイエットに挑戦した人はわかると思うが、誤差の分でがたがたしつつも、明らかに減っていく体重というのは十分実感できる。
トレーニングに比重を置いて筋肉の増量を狙ったり、一切運動せずに食事のカットだけで痩せる場合は脂肪以外の変動が増えるのでややわかりにくくなるものの、ちゃんと脂肪を狙った場合、1週間でも確実な成果自体は出てくるのだ。
「脂肪は1kgあたり9000kcal」の誤解
目には見え難いが、1kgは落ちる…という話なのだが、やはりこれにも反論は存在する。
脂肪は1kgあたり9000kcalもある。
つまり脂肪を週1kg落とすには毎日1300kcalのマイナスを作らないと駄目。
だから1週間で1kgの減量は無理だし、仮に出来たとしたらそれは脂肪じゃない。
こういう理屈だ。まあ、言わんとすることは良くわかる。実際に数字自体は正しいのだ。
わかるのだが、こういう見方をしているからダイエットがわけのわからんことになるんだと俺は言いたい。共通の物差しによる数字遊びで全部計れるほど、人間の身体や代謝は単純ではない。
1日1300kcalもマイナスにする必要は無い。
1300kcalという数字は、成人した人間の1日の基礎代謝量とほぼ同じで、カロリーベースで考えれば、殆ど絶食状態ですごさなければならない数字だ。ガリガリ運動して500kcal余裕を作っても、中学校の給食1食分もまかなうことは出来ない。
だから無理、という理屈は一見正しい。
だがそれは、単純なカロリー計算のみで成り立つ理屈であって、実際にはカロリーを取っていても脂肪を狙い撃ちにすることは出来るし、逆にカロリーを少なくとっても太ることは可能なのだ。
ダイエットは結局のところ、人間の太る仕組みに如何に余計な真似をさせず、如何に痩せる仕組みを活用できるか?こそが最重要な部分であり、カロリーは極めて表面的な目安でしかない。
そこを理解せずにカロリーだけに注目していると、「カロリーで成り立っている理屈」と違うことが起きまくって、それぞれの効果やアクシデントへの対処がわからなくなるのだ。
俺は最近の2ヶ月で13kg落としたんだが、そのカロリーは117000kcalだぞ?じゅういちまん、ななせん。
3kgは浮腫み分だったとしても90000kcalだ。1日1500kcalマイナスにしなきゃいけないじゃん。死ぬじゃん。
1日1食は普通に食ってるから700~900kcalは毎日摂ってたじゃん。13kg落とすのに全然足りて無いじゃん。
カロリーで計算すると,こういう理屈外のことが良く起きるんだぜ。
ダイエット理論の中で、カロリー計算を中心に置いている人間は何もわかっていないと言わざるを得ない。昔の俺もそうだったんだけどな。
もちろん、目安としては非常にわかりやすいのでカロリーはダイエットには無関係などと言うつもりは無いぜ。今でも俺は大いに参考にさせてもらっているよ。
1週間で痩せる&痩せないを考えるんじゃない
今回は短く1週間のダイエット効果について書かせてもらった。
浮腫みを解消することで1週間でもはっきりとした効果は出るし、判り辛いが脂肪部分にもちゃんと効くぜ…という話。
痩せないということはありえないんだ。もし1週間かけて痩せなかったら、それはそもそもやり方が間違っていると断言させてもらおう。
と、そこまで啖呵を切っておいてあれなのだが、1週間という単位でダイエットを考えないほうが良い。これが許されるのは経験も知識もきっちり持っている「復帰組」だけだ。
おい、なに復帰してるんだ。一度痩せたら二度と太るんじゃない。
記事内でも何度か触れたが、1週間で変動する数値は誤差に覆い隠されやすく、これを見切るのは初心者には難しい。
今やっているダイエットが100%効果があり、
かつ間違いを犯さずきっちり実行できている。
こういう確信があるから誤差に惑わされずに済むが、ダイエット初心者にこれはかなり難しい話だと俺は思う。
「今やっているダイエットが本当に正しいのかわからないから」初心者なんだもんな。一回やってみて効果を出した経験が無ければ、本当の確信なんて得られないのさ。俺は良くわかる。それはもう痛いほど。
ダイエットの最小単位は1週間ではなく1ヶ月?
やはりダイエットは1ヶ月単位で見ていくのが最もバランスが良いだろう。
1週間という期間は、十分結果が出る期間なのは間違いないが、とにかく判り辛い。
2週間とかだと他の問題(停滞期その他)があってやっぱり混乱を招く。
逆に半年とかの長いスパンは別の意味で100%続かない。1ヶ月で数kgを目標に、何ヶ月のプランで攻めるか決めるのがよい。といっても、3ヶ月かかることなんかまず無いが。
出来るだけ素早く痩せたい!という気持ちは良くわかるし、そういう気持ちこそがダイエットを成功に導くのは間違いない。1週間で痩せてやるという気概はまさに最高さ。素敵!
だが、気持ちはそのままに、見つめるのは1ヶ月先にするべきだ。
1週間で1kg落として、1ヶ月で合計4kgを目指そう!
ではなく…
1ヶ月4kg落とそうとしたらきっちり週に1kg落ちてたぜ!
この違いは大きい。1週間後に誤差分が上振れして成果なしに落ち込むより、3週間で取り返せる余裕と希望があったほうが良いからな。それに、実際には落ちているんだからこの期待が裏切られることは無い。
数字的にもわかりやすく、ビシッと取り組めるという意味でも、ダイエットの最小単位は1ヶ月と見ておくのがおススメだ。もちろん、1日1日を大切にする心構えも初心者の内は大事になるぞ。
まあ…理想は区切りなんかつけないことなんだけどな。
ダイエット成功の最大のポイントは、完全に日常に落とし込むことだぜ。最早ダイエットしているという意識も無く、普通に生活しているだけで勝手に痩せていくという形を目指せ。
今の俺がそんな感じさ。この形が間違いなくベストだろう。